MIMとは、金属粉末を原料として射出成形する技術です。

1.MIMとは、Metal Injection Moldingの略で、金属粉末射出成形のことです。

2.10ミクロンの金属粉末を原料として射出成形することで、ステンレスなど
難加工材の複雑3次元製品を量産できる金属加工方法です。

金属粉末と樹脂およびワックスなどのバインダを混合・混練し、金型内に射出成形し、
バインダを脱脂した後に、焼結して金属製品を製造する技術です。

MIMの特徴
・ 金属粉末を樹脂と同じように射出成型できます。
・ 三次元で複雑な形状の製品を大量生産できます。
・ 切削加工が困難な難加工材(超硬金属・チタン・タングステンなど)を材料ロス
なく製作でます。切削加工では素材を削る為、切り粉は廃棄する事になります。
・ 焼結時の拡散結合により高密度・高強度の製品を作ることができます。
・ 金型を使用する金属加工方法ではニアネットシェイプ(=最終完成品形状に近い
形状)に最も近い形状ができます。


MIMと他の加工方法との比較では・・・
・ プレス焼結と比較して三次元・非対称形の様な複雑形状な製品の製作ができる。
95%以上の高密度品の製品ができます。
・ ロストワックスと比較して、0.5ミリの薄肉厚の製品ができるので軽量化が容
易にできる。面粗さが優れています。
・ 鍛造と比較して肉厚の変化に自由に対応できるので複雑な製品ができます。


MIMの設計指針
・ 長さ・・・50mm以下。
・ 厚さ・・・0.5mm以上。
・ 重量・・・50g以下。(10g位が目安)
・ 穴径・・・0.3mm以上。
・ 製作ロット・・・1,000個以上が目安となりますが、型代償却との兼ね合いに
よります。

用途:製品例

光学部品
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携帯電話ヒンジ
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O2センサー
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キャピラリー
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プリンターヨーク
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AX

MIM製品の概要について

1.製造概略工程の紹介(フローチャート、主要設備)

2.バインダーの必要特性

3.脱脂方法の種類

4.MIM製品の特徴
1)MIMと既存加工方法の位置づけ
2)MIM製品の特徴(市場を作った仲間たち)

5.MIM化のポイントの確認

6.試作、量産について

1.フローチャート

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2.バインダーの必要特性

1.混練時、金属粉末との濡れ性が良い
2.射出成形性が良い
3.成形材料としてリサイクル可能なこと
4.脱脂、焼結時の昇温時に保形可能なこと
5. 脱脂時間が短いこと
6.人体に無害なこと
7.代表材質:PE、PP、POM、ポリアセタール、
ワックス、滑材、界面活性剤など

3.脱脂方法の種類

1.熱脱脂法:ウィテックプロセス導入
:その他海外メーカーからの導入
:オリジナルバインダ開発
2.有機溶剤法 :肉厚品に短時間処理可能。低温処理

3.硝酸ガス脱脂法(BASF法) :ポリアセタール系、
低温処理

4.紫外線触媒法:ポリイソブチレン系、低温処理       

5.水溶性法:寒天

4.MIM製品の特徴

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5.MIM化のポイントの確認

Q1.なぜその金属を必要としているのか?

アルミ、亜鉛、マグネ、真鍮の法が加工しやすい。

Q2.なぜその複雑な形状が必要なのか?

形状が単純なら安い方法が他にある。

Q3.数量はどのくらい使用するのか?

金型が必要。取り数は1個から、型取り数はロット数に対応。
処理数は数千個〜百万個/月

6.試作、量産アプローチ
 
1.お客様より見積製品図面の入手
2.見積書提出、受注
3.最終製作図面入手
4.製品、型設計、型製作:3週間〜4週間
5.初回試作品製作、納入:1週間〜2週間
6.客先評価
7.量産頭出し:4週間〜

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